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2006年10月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 2006年9月30日
  • 読了時間: 1分

更新日:2月15日

京都文化博物館の「マリア・テレジアとシェーンブルン宮殿」展に行ってきました。狭いスペース(博物館さん、すみません)の中に充実した展示があり、予想よりもはるかに豊かなひとときを過ごすことができました。


 ハプスブルク帝国の雰囲気は、マリア・テレジアの豪華さと知性とに、かなり支えられているのでしょう。他の国々との違いを、この女帝は、象徴的に示して いるように思います。もちろん、豪華で知的なハプスブルク帝国の実際は、虚飾と小心の帝国でもありましたし、結局は、滅びるべくして滅んだということも否 めません。


しかしそれでも、実務的な西欧と暴力的なロシア、古代的な地中海世界との間に立って、独特の雰囲気を生み出したこと自体、十分に、歴史的な価値を 持っていたと思います。


 先月にも書きましたが、その雰囲気をどう表現していいのかは、よくわかりません。敢えて言えば、京都のような雰囲気、底が深く表面はまろやかで、粘りは 弱くあっさりしているが、崩れない、ということでしょうか。何だか、和菓子やケーキの説明のようになってしまいました。

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