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2008年10月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 2月16日
  • 読了時間: 1分

先日、梅田望夫さんの『ウェブ時代をゆく』を読みました。時代の流れがよく見えて、読みやすい本ですが、これは実際に行動して理解すべきもので、頭で理解しただけでは十分にはわかっていないだろうと自覚しています。ところで、このような「ウェブ時代」は、本当に慌しいものだと思います。もちろん、技術革新による全面的で急速な変化は、これまでの世界の歴史の中で、何度も何度も起きています。推理小説で言えば、シャーロック・ホームズとアルセーヌ・リュパンの時代設定は、わずか二十年ほどしか違わないのに、物語の雰囲気はがらりと変わります。一八九〇年前後のガス燈と辻馬車時代のホームズに、一九一〇年前後の自動車と電話時代のリュパンは、まさに別の時代の人です。そして現在もまた、例えば一九八〇年代の物語と、二〇〇〇年代の物語を並べれば、同じ感覚が甦ってきます。

 ウェブも電子メールも携帯電話もなかった時代は、つくづくと、牧歌的な時代に思えてなりません。もちろん、一九八〇年代は牧歌的ではなく、ソ連滅亡へと至る動乱の時代でした。おそらく人は、終わってしまったものは懐かしく、美しく思い出したがるものなのでしょう。

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