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2008年11月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 2月16日
  • 読了時間: 2分

今年になってから、身内の付き添いで頻繁に病院に行きます。診察を待つ間、ロビーなど眺めていますと、行き交う人がとても多く、特に高齢者の姿が目立ちます。そして病院は、社交の場になりうるのではないか と考えるようになりました。

 治療中の本人にとっても付き添いの人間にとっても、病院は安心できる場所です。町に外出して食事をするときの心理的負担を考えますと、もしも病院にいろいろなお店があれば、少々割高でも入りたくなるように思います。通院のときくらい、少しぜいたくして、気持ちをゆったりとさせたいからです。おすし屋さんとか、料亭の支店とか、あるいは美味しいカレー屋さんとか。しかもそのような食事は、お年寄りが付き添いの子どもや孫に振舞うプレゼントにもなりますし、文字通りに皆の気晴らしになると思います。

 もうすでに、コンビニやレストラン、そしてさまざまなコンサートなど、病院にはさまざまな社交の可能性が増えてきています。以前に、お医者さんの待合室がお年寄りの社交場になっているという世評がありましたが、それならば病院を社交場にすればいい。社交の需要があれば、そこに社交場を作ればよい。高齢化社会における社交の重要性など考えながら、外待合の椅子に座って人の流れを見ている昨今です。

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