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2009年2月のことば

二月がやってきて、何だかほっとしました。年初の一月と年度末の三月のあいだで、何だかひっそりと隠れられる気がして、落ち着きます。さて、現在の大学では、プロジェクト型授業というものが流行しています。プロジェクトを設定して、その実現のために努力することを、正規の授業にしているのです。これは、企画立案能力の育成を目指しており、すべてが動く今の時代にはとても適合的です。適合的なのですが、よく考えてみれば、以前にはクラブやサークルでしていたことを、授業に組み替えているだけのようにも思えます。例えば、夏合宿というプロジェクトに向けて、計画を立て、準備を進め、実行する。これが現在は授業になる、というわけです。

 実は、大学のクラブやサークルは入部者の減少で、あちこちで衰退しています。大学生は忙しすぎるのです。その事情からすれば、プロジェクト型授業は必要性があります。そしてそこから、何か新しい能力育成のノウハウが生まれてくるような気がしてなりません。

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