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2009年8月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 2月22日
  • 読了時間: 1分

ジャンルについて考えてみました。ジャンルというのは、人間が作った分類の目安ですから、人間が従わねばならない理由はありません。しかし、どうしてもジャンルは一人歩きして、ついついその枠の中で考えてしまったりします。

 このようなことを考えましたのは、最近、西田幾多郎についてのシンポジウムに参加させて頂いたからです。西田は、昔の京都の哲学者ですが、その西田の哲学に関して、六年越しのシンポジウムが開かれているのです。年に一回、純粋経験、自覚、生命、哲学と宗教、哲学と芸術、国家と歴史というテーマで、それぞれ開かれてきたのですが、これだけのシンポジウムを可能にする西田幾多郎は、ジャンルを乗り越えた人物だと思います。自己の哲学から一点突破して、あらゆるジャンルに全面展開する西田さんは、まさに今の時代に最適の人物、理想的な人物だったのではないでしょうか。

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