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2011年12月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月3日
  • 読了時間: 1分

気がつくと十二月でした。時間の過ぎるのが早すぎて、ぼうぜんとしてしまう昨今です。年の終わりに、いろいろな個人的経験を思い出しながら、認知症について考えてみたいと思います。 認知症と言いましても、さまざまな症状があります。それを踏まえて考えますに、これは、セーフモードによる起動なのではないか、と思うのです。人間が心と体を起動するときに、何らかの問題があるとき、システムを維持する最小限の構成で起動しているのではないか、ということです。最小限の起動ですから、複雑な作業はできません。しかし、システムを維持するために、頑張って最小限で起動している、ということでもあります。 認知症の症状は、昔できていたことが次々とできなくなっていくものであり、本人にも身近な人間にも負担感が強くあります。しかし、昔から言われてきましたように、おおまかに言えば、これも人間の自然な衰えではあります。もちろん、一人一人の事情は違いますので、一概には言えません。ただ、「ああこれもできなくなった」と悲しむよりも、「ああこれはまだできるんだ」と喜ぶ方が、長い療養の期間の中で、心休まることが多くあるように感じられてなりません。

 

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