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2011年4月のことば

東日本大震災に際し、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。そして、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。

 今回の震災をきっかけとして、原子力への見直しが必要となりました。私は、日本のエネルギー事情から、原子力の平和利用に賛成してきたのですが、その考えの不十分さを反省し、徹底して考えなければならないと痛感しています。しかし、それではどうすればいいのか。原子力に代わる発電方法を目指すべきなの か。それとも電気に代わるエネルギーを目指すべきなのか。わからないなりにも今後、持続的に考えていきたいと思います。

 そして、この震災の中から、新しい技術、生活、制度、発想を生み出していくことに、ささやかでも貢献したいと願っています。そうすることで、亡くなられ た方々への追悼となり、被災された皆様への連帯となり、国土と地球の回復となりますように。さらには、今救いの手を差し伸べてくれている世界の人々に対して、新しい未来の提案という形で、恩返しができますように。祈ることから、始まりを感じています。

 

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