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2011年8月のことば

今年の京都は、かつてない気候です。7月中旬には、完全に真夏の猛暑となり、下旬には大型台風の来襲。そして7月末には、暑さも和らぎ、やや過ごしやすくなっています。すでに残暑なのかもしれません。


 このような気候の変調は、もちろん日本各地で、そして世界各地で起きています。本当に、予測のつかないことばかりです。そんな中、例年通りに祇園祭が行われて、何だかとても安心しました。華やかでにぎやかなものは、とにかく楽しいですし、宗教が柔らかく根っこにあるのも、深みを感じさせてくれます。お祭りを支えてくださっている方々に、心からありがたく思います。


 お祭りがイベントと違うのは、宗教が根っこにあることだと思います。そして、楽しいからこそ、年々続けていけるのだと思います。慰霊の気持ちも込めて、町をにぎやかに、すべてが変わるから、例年通りに。祇園祭の山と鉾、そして八坂神社のお神輿は、人間のくじけない意志を感じさせる気がしてなりません。

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