大阪の民族学博物館に、ウメサオタダオ展を観に行ってきました。そこで梅棹忠夫さんの仕事をまとめて見て、改めて、そのすっきりした巨大さを実感しました。実にスマートなんです。そして、博物館から駅へ歩きますと、岡本太郎さんの太陽の塔が、背中を向けて接近してきます。あいそもなく突っ立っているのに、でも不思議に愛着が湧く塔です。その横を通って前に廻りこんでも、やっぱり、キノコのように生えています。はるか昔からそこにいた感じがして、何ら不自然さがありません。見る人にこびず、独自の道を歩むというのは、たいしたものだと感じ入りました。
こうして、梅棹さんと岡本さんの作品に接していくと、人間の創造力の巨大さに触れた感じが強くします。頭も心も元気になるのです。はるか昔の人が、聖なる山を拝したり、真新しい神社にお参りしたときも、こんな感覚を体験したのでしょうか。万博公園こそは、まさに現代のパワースポットだと思います。そして、このような創造力が、ますます、活用されていく必要性を痛感しています。