2012年11月のことば
- uemurabunko
- 3月18日
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ばたばたしている間に、気が付けば今年もあとわずか。何だか、忙しすぎて思い出せないことが増えている気がします。京都も突然寒くなり、半そで服を片付けないうちに、セーターを引っ張り出すこととなりました。そして師走となれば、あの途方もない暑さも忘れて、寒い寒いと言うことになるのでしょうか。
今は世界史的な変動期ですから、昨日起きなかったことが明日起きます。それが普通です。その中に生きる人間は、あたふたと日々を過ごすわけですが、変動期と割り切ってしまえば、それはそれで順応してしまうのが不思議です。ただ、重要な世界史的出来事はたしかにあって、それだけはずっと覚えていて、考え続けていくべきでしょう。そのような出来事たちが、結局、未来を作っていくのですから。
いろんなことが起きすぎて、すべてを覚えておくことはできません。だから忘れていくのでしょうが、すべてを忘れるべきでもありません。大きな視点、長期的な視点に立って、どれを覚えておくかを選択する。そのような力を高めることが、今、本を読む理由になるのではないでしょうか。東京の神田神保町の古書店街に行って、こんなことを考えました。