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2012年5月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月18日
  • 読了時間: 1分

こどもの十三参りに行ってきました。十三歳のとき、嵐山の法輪寺にお参りして、虚空蔵菩薩にお祈りする習慣が、京都にはあるのです。日曜日もあって、嵐山は大勢の人でにぎわっていました。こどもたちも少し緊張した面持ちで、お経を聞き、お坊さんのお話を聞いて、何だか区切りがあったんだ、と実感していたように思います。ところで、四月初めにはとても寒く、冬そのものだった京都も、四月終わりには気温が三十度を超え、夏そのもの。こんなに極端な気候も、だんだん変に思わなくなりつつあります。


 さて、十三参りは昔の成人式。成人式をすれば大人扱いとなり、大人扱いをすれば大人になります。現在の日本は二十歳ですが、競争が激しくなって苦労の多い昨今、成人を早めた方がいいと、私は思います。例えば十八歳で成人とすれば、早くに大人扱いされて大人になるでしょう。


 もちろん、いつ大人扱いするかは家族で決めることですが、世の中の雰囲気を変えるには、制度を変えるのが手っ取り早いはずです。昔のように安定した時代ではないのですから、できるだけ早く、自立していくように条件整備することが、年長者の役目なのではないでしょうか。

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