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2012年7月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月18日
  • 読了時間: 1分

マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」を考えるイベントに出席しました。私にとって不思議でならないのは、思想系の人間が内輪で語ってきた正義論などが、なぜ一般の人にこれほど受けるのか、ということです。そしてその理由は、残念ながらよくわかりませんでした。ただ、サンデルの授業の魅力は、コンサート風の形式にあるのだろうと思います。お客さん参加型で、トーク中心のコンサートです。私が連想するのは、綾小路きみまろの話芸です。

 こう考えてくると、サンデルの授業の魅力は、内容よりも話芸の方にあるように思います。実際、内容が重くなると、聴いている人たちが自分で考える際の重荷になってしまいますし、たとえ内容が理解できていなくても、その場で楽しめるように工夫がされているように感じました。それにしても、サンデルをここまで売り込めるハーバード大学の企画力、宣伝力はさすがですし、そのマーケティング能力の高さは、大学に限らず会社やNPOなども参考にできるところなのではないでしょうか。

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