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2012年9月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月18日
  • 読了時間: 1分

9月となり、京都もようやく35度程度となりました。しかしそれでも、以前に比べれば考えられない暑さです。本当に、ここはどこの国なんでしょうか。


 さて、ソフトパワーの本が刊行となりました。国柄の魅力をどのように作っていくか。その信用をどのように作っていくか。それでは日本国家はどうするのか。こういったことが、テーマです。不思議なもので、本を書き終わるとどうにも区切りがつけたくなり、ほぼ二十年振りに立山に出かけてきました。いろいろなことが二十年の間にあっても、立山の風景は変わらず、岩と雪の豪壮な雰囲気でした。スイスに行かなくてもスイスが見れた、というのが家族の感想です。


 とはいえ、交通機関や山小屋の設備が良くなっていたり、携帯電話があちこちで通じたり。変化も多くありました。そして記憶の中よりもはるかに、立山のスケールは大きなものでした。危険も伴う山旅ですが、巨大な山を一歩一歩の積み重ねで越えていくというのは、何だか人間の原点に戻った感じがして、その魅力を再発見した気持ちです。

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