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2013年11月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月30日
  • 読了時間: 1分

 十一月の京都は穏やかな日差しで始まりました。暑すぎる夏の後、少しでもこんな気候が続いてくれたらと思います。

 さて、先月は久しぶりに仙台に行ってきました。東日本大震災の後、初めての訪問となります。短期間ですが、いろいろ考えさせられることの多い滞在でした。宿泊したのは新しいホテル。コンテナを積み上げた工法の二階建てです。復興関係の長期宿泊の方が多いようで、夜は静かにとの張り紙がありました。泊まったその夜にも地震があり、何とも言えぬ緊張を感じました。これが延々と続いていると聞き、本当に、自然はどうにもならないと痛感します。本当に。 でも自然は美しく、山も川も変わらないように見えました。見えるだけであったとしても、やっぱり美しく感じます。宮崎駿さんは震災後の会見の中で、「より美しい島にしていく努力をする甲斐がある土地」と表現されましたが、たしかに、人間と自然の織りなす土地として、ここはそのような列島だと思います。

 

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