top of page

2013年12月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月30日
  • 読了時間: 1分

十二月になって、さっそくばたばたしてしまいました。忙しい月の到来です。京都の朝晩は冷え込みますが、昼間は意外なほど穏やかで、まだコートを使っていません。 とはいえ、間もなく本格的な冬の到来です。先月は平泉寺白山神社に行ってきました。福井駅から約一時間、えちぜん鉄道に乗って勝山へ。そこからタクシーで十五分ほどの所にある神社です。白山の登り口であり、江戸時代には白山を領有していましたが、その頃は天台宗の平泉寺でした。苔の美しさで名高く、本当に、幽邃な林、輝く苔、広がりと落ち着きの中で、美しい聖地だとつくづく思いました。 信仰のための神社の姿を守られて、観光向けのことをされず、十年前に訪ねたときと聖域は変わりません。そのため逆に、本当に、観光ができるのだと思います。こちらはもうすぐそこまで厳冬が近づいていて、お社も雪対策が施されていました。雪の降り積もるお社には鎮まった雰囲気が強くありますが、こちらの雪は神社そのものを包み込む規模のようです。冬もまた美しい、と感じます。


​COPYRICHT(C)合同会社植村文庫 ALL RIGHTS RESERVED
bottom of page