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2013年4月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月30日
  • 読了時間: 1分

バンコクに行ってきました。25年ぶりです。高級感あふれるデパートやビルの前で、ローカル色あふれる屋台と市場。印象的なのは、相変わらずの境界線のなさ。歩道は屋台や商品で埋め尽くされ、見通しはまったく利かず、自分たちがどこを歩いているのか、さっぱり分かりません。標識などあるのですが、お店に埋もれて見えません。一方、そのごちゃ混ぜの道から横に入ると、日本と変わらぬデパートやビル。麺類一杯100円ほどのエリアから、コーヒー一杯300円ほどのエリアに入ることになります。 もちろん、もっと下町もありますし、もっと高級なホテルもあります。何にせよ、「二重構造」が風景になっていて、違う世界が同時に見れます。そして、そんなことを実感しながらお寺や町を歩きますと、インド文化と中国文化がそのままどーんと目に入ります。日本のように混ざらずに、並立して雑居している感じです。それを受け入れて動じないのがタイらしさ、なのでしょうか。一つの文明の中心を訪ねた気持ちになって帰ってきました。

 

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