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2013年9月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月30日
  • 読了時間: 1分

九月になって大雨です。さて、突然ですが文化とは何かを考えてみたいと思います。文化という言葉にこだわりすぎると、この漢字に印象を引っ張られます。そこで、まずはぼんやりと、文化っぽいものは何かを考えてみましょう。 文化っぽいものとしては、音楽や演劇、文学や絵画が思いつきます。これらは、自発的な活動であることに共通性を持つのではないでしょうか。つまり、強制的にやらされたり、不機嫌に行なうものではなく、自分から進んで、なぜかはわかりませんがやりたいからやるのが基本であるように思います。そしてさらに、そこには意味と価値が込められています。意味も価値もないものは、文化っぽくないでしょう。ただ、個人にとって意味があるものと、みんなにとって価値があるのは、必ずしも同じではありません。文化っぽさを出すためには、両者がつながることも必要だと思います。 文化っぽいものは自発的で、意味と価値が交錯するところに出現します。なおここでは、意味は主観性の強い言葉、価値は主観性と客観性がともに強い言葉として使っています。価値は鑑定できるが、意味は鑑定できない、というイメージです。そんな文化っぽいものをどうやって創るのか。ここが勝負所になります。

 

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