top of page

2014年12月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 3月31日
  • 読了時間: 1分

12月の京都は、寒い寒い冬の日々です。底冷えというよりも物理的に寒い感じで、身体がなれていない分、厳しく感じます。 先月は台湾で仕事があり、1年半ぶりに台北を訪問しました。訪問した大学の周囲には、少し歩くとおしゃれな喫茶店。文字通り、お茶のお店です。いろいろなお茶請けと、改めて飲むと本当に心落ち着くお茶を楽しめます。そこでゆっくりと話をしていると、日本の日常と違う時間が流れていくことがよくわかります。周囲の会話が中国語だからかもしれません。世界から自分たちだけが切り取られて、ぽっかりと浮遊しているような感覚です。見慣れない空間、聞き取れない言葉、その中にあるからこそ、心静かに物事を考えることができるのかもしれません。 普段の日本では、常に情報にあふれていて、それはうっかりと見た時にも、ふと聞こえてしまったりする時にも、自分の中に入ってきます。それはそれで必要なことですが、その入る流れが激しすぎると、さすがに心もくたびれます。日本国内でももちろんいいのですが、普段とは違う文化の中に入ることは、人間にとって大事なことなんだと改めて認識しました。

 

​COPYRICHT(C)合同会社植村文庫 ALL RIGHTS RESERVED
bottom of page