2017年2月のことば
- uemurabunko
- 4月22日
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二月の京都はとても寒く、なんとも言えない冷気の中にあります。山々も真っ白で、風が強く吹き下ろすわけではないのですが、冷蔵庫の中にいる気分です。先月の下旬に東京に行きますと、風は暖かく、その日が特別だったそうですが、もう春のような空気に驚きました。海の近さのためなのでしょうか。 久しぶりに東京に行って、やはり慣れないのは人の多さです。どこに行ってもたくさんの人がいて、お店がにぎわい、ひしめき合っています。何もかもが東京に集まっていく、という実感を、前にもまして強く感じました。なんだか違う国に来たみたいで、不思議さに落ち着きません。そこで、思い立って宿泊先近くの竹芝桟橋に行ってみました。伊豆諸島行きの船が出るところです。椿油など、伊豆諸島の名産品も売っていて、乗船場らしい雰囲気に懐かしさを感じます。 しかしそこを出ると、とても背が高く、きれいなホテルたちがあり、海の沖にはお台場のフジテレビが見えています。東京にはいろいろありすぎて、印象を処理しきれない。だから落ち着けないのかもしれないと考えて、もう暗くなる道を帰っていった次第です。