2017年6月のことば
- uemurabunko
- 4月22日
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ニューヨークのメトロポリタン劇場のオペラが、映画館で見られます。METライブビューイングというのですが、今回は、チャイコフスキーの「エフゲーニー・オネーギン」を観に行ってきました。
オペラの公演を映画で見せる、という発想がそもそもおもしろいものです。オペラの出演者は、オーケストラもつきますから人数が多く、舞台装置も大規模です。日本公演となれば、チケットは何万円もしておかしくありません。しかし、映画にして上映すると、迫力もありますし見栄えもします。オペラは、映画のない時代の映画みたいなものだったのかもしれません。
映画ですから、第1幕、第2幕、第3幕のあいだにサービスが入ります。出演者へのインタビュー、幕間の舞台転換、劇場の紹介などです。総計で3時間41分になりますが、そんなに長くも感じません。くつろいだ感じで観れて、もちろん現場の雰囲気は味わえませんが、これはこれで十分に楽しめました。
オペラを観てもらうため映画にする、というのは優れた発想の転換だと思います。こういう転換をぜひ、自分でも何か発明してみたいものです。