2018年10月のことば
- uemurabunko
- 4月29日
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今年の京都は、これまで経験したことのない自然災害が続いています。9月の大型台風では、大風が吹いてたくさんのものが吹き飛びました。アンテナが倒れるのは、これまでにもありましたが、至る所で大木が倒れ、たくさんの屋根が吹き飛ぶというのは記憶にありません。
しかも、9月末の時点で、賀茂川沿いでも北山でも、大木が倒れ、太い枝が落ちたままです。青々とした木の中に枯れた枝が見えて、それが折れていることに気付くというのも、今回初めて経験しました。太い枝が引きちぎれて、大木の中にひっかかり、あるいはぎりぎり引っ付いています。そして、それを片付ける作業がまったく追いつかず、放置せざるをえなくて枯れ枝が見え続けている、ということです。
屋根も同様で、京都だけではありませんが、修理作業がまったく追いついていません。業者さんの手が回らず来年までかかりそうだとの話を聞いたり、それ以前に、屋根にかぶせるブルーシートの手配に苦労したとの話も聞きます。大阪方面では地震の被害もまだ多数残っていますし、そこに大雨と台風の被害が重なって、復旧作業が追いつけない状態です。
地球規模の気候変動の一環なのでしょうから、ひたすら対策に努力するしかないのでしょう。建築そのものを、考えなおすべき時節になってきた気がします。