2018年3月のことば
- uemurabunko
- 4月29日
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3月になると京都もすっかり春を予感させる気候となりました。桜の花が近づいている感じがします。
今月早々に西田幾多郎記念哲学館に行ってきました。金沢から電車で北に30分、宇野気駅からタクシーで10分ほどです。青い空、丘の上、家並みの向こうに日本海が見えます。安藤忠雄さんの建築は自然に立ち上がった雰囲気で、ぴったりと馴染んで堂々としています。ここに来ると、ゆっくりと考えを深められる気がして、とにかく勉強したくなります。
この辺りは砂丘地帯です。ここに生れた西田は、砂の上で、日本海の音を聞き、広い空を見て育ちました。砂と海と空の世界に生まれ育った人は、どこまでも垂直に考えを深めていきたくなるのでしょうか。日本の風土のなかでは、西アジアに近いのだろうと思います。哲学館では、ますます活発に、さまざまな企画を進められているようです。
北陸新幹線が3年前に開業して、金沢の町はますますにぎやかでした。東京から3時間、京都から2時間で行けるようになっています。