2019年11月のことば
- uemurabunko
- 5月1日
- 読了時間: 1分
更新日:5月2日
十一月の京都は穏やかな日差しで始まりました。暑すぎる夏の後、少しでもこんな気候
が続いてくれたらと思います。
さて、先月は久しぶりに仙台に行ってきました。東日本大震災の後、初めての訪問とな
ります。短期間ですが、いろいろ考えさせられることの多い滞在でした。宿泊したのは新
しいホテル。コンテナを積み上げた工法の二階建てです。復興関係の長期宿泊の方が多い
ようで、夜は静かにとの張り紙がありました。泊まったその夜にも地震があり、何とも言
えぬ緊張を感じました。これが延々と続いていると聞き、本当に、自然はどうにもならな
いと痛感します。本当に。
でも自然は美しく、山も川も変わらないように見えました。見えるだけであったとして
も、やっぱり美しく感じます。宮崎駿さんは震災後の会見の中で、「より美しい島にして
いく努力をする甲斐がある土地」と表現されましたが、たしかに、人間と自然の織りなす
土地として、ここはそのような列島だと思います。