2019年4月のことば
- uemurabunko
- 5月1日
- 読了時間: 1分
バンコクに行ってきました。25年ぶりです。高級感あふれるデパートやビルの前で、ロ
ーカル色あふれる屋台と市場。印象的なのは、相変わらずの境界線のなさ。歩道は屋台や
商品で埋め尽くされ、見通しはまったく利かず、自分たちがどこを歩いているのか、さっ
ぱり分かりません。標識などあるのですが、お店に埋もれて見えません。一方、そのごち
ゃ混ぜの道から横に入ると、日本と変わらぬデパートやビル。麺類一杯100円ほどのエリ
アから、コーヒー一杯300円ほどのエリアに入ることになります。
もちろん、もっと下町もありますし、もっと高級なホテルもあります。何にせよ、「二
重構造」が風景になっていて、違う世界が同時に見れます。そして、そんなことを実感し
ながらお寺や町を歩きますと、インド文化と中国文化がそのままどーんと目に入ります。
日本のように混ざらずに、並立して雑居している感じです。それを受け入れて動じないの
がタイらしさ、なのでしょうか。一つの文明の中心を訪ねた気持ちになって帰ってきまし
た。