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2019年6月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 5月1日
  • 読了時間: 1分

5月には、とてもオリジナルな場所でのクラシック・コンサートを聴く機会がありまし

た。一つは、「平野の家 わざ永々棟」。もう一つは、京都芸術センターです。

 わざ永々棟は北野天満宮のすぐ近く、閑静な住宅街にあります。大正時代の建物ですが

、優れた技術で修復され、他にない空間を作り出されています。ここでコンサートを聴き

ますと、音楽と建築が対話し、通じ合うような不思議なつながりを感じます。そしてもう

一つは、京都芸術センター。ここは、旧明倫小学校です。明治初年の開校ですが、すでに

閉校となっています。しかし、昭和初年の建物は残り、祇園祭のにぎやかさの中で今も活

用されています。その特徴は豪華さです。惜しみなく学区の人が出資され、本物のすばら

しさの中で子どもたちが学べるようにされていました。コンサートの際には、それが楽し

さと安らぎを感じさせてくれます。

 こういった豪華さは、誇示や浪費とは違います。優れたものを継承し、次世代に伝える

。そのために本物を惜しみなく使う、ということです。そして、コンサートの聴衆として

、その空間を使わせて頂くと、大変満ち足りた気持ちになります。まさにぜいたくな時間

。今思い出しても楽しくなります。

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