2019年9月のことば
- uemurabunko
- 5月1日
- 読了時間: 1分
九月になって大雨です。さて、突然ですが文化とは何かを考えてみたいと思います。文
化という言葉にこだわりすぎると、この漢字に印象を引っ張られます。そこで、まずはぼ
んやりと、文化っぽいものは何かを考えてみましょう。
文化っぽいものとしては、音楽や演劇、文学や絵画が思いつきます。これらは、自発的
な活動であることに共通性を持つのではないでしょうか。つまり、強制的にやらされたり
、不機嫌に行なうものではなく、自分から進んで、なぜかはわかりませんがやりたいから
やるのが基本であるように思います。そしてさらに、そこには意味と価値が込められてい
ます。意味も価値もないものは、文化っぽくないでしょう。ただ、個人にとって意味があ
るものと、みんなにとって価値があるのは、必ずしも同じではありません。文化っぽさを
出すためには、両者がつながることも必要だと思います。
文化っぽいものは自発的で、意味と価値が交錯するところに出現します。なおここでは
、意味は主観性の強い言葉、価値は主観性と客観性がともに強い言葉として使っています
。価値は鑑定できるが、意味は鑑定できない、というイメージです。そんな文化っぽいも
のをどうやって創るのか。ここが勝負所になります。