2020年11月のことば
- uemurabunko
- 5月2日
- 読了時間: 2分
みなさんこんにちは、かめいしわたるです。
毎年、年の暮れが近づくと、時間の流れがゆっくりに感じられます。特に、乾燥した日の夜は極端に遅く、時が止まったような、空間が固定されたような、不思議な気持ちになります。夜の鴨川の水は鏡のようで、この時期は一年でもっとも鴨川が美しくなると個人的には思っています。
ところで、みなさんはこの季節に恋しくなるスイーツってありますか?さつまいもを使ったものとか美味しいですよね。さっと揚げて、冷たいバニラアイスとのハーモニーを楽しんだり。シナモンを振りかけても美味しそうです。実は私かめいしは甘い物が大好きで、スイーツには目がありません。そんな私が、この季節に一番食べたくなるもの、それはクッキーシュークリームです。年中楽しめるものではありますが、皮のさくさく感とたっぷりの甘いクリームが心を幸せにしてくれます。温かいミルクを片手に、外の寒さをよそに、温かい部屋でゆっくり楽しみたいお菓子です。ちなみに、皮の柔らかいタイプのものはそこまで好きではないんです。皮とクリームの間のあの空洞は、いつになったら埋まるんでしょうか。
11月は冬になりきる前の絶妙なひと月です。冬になりきる前に、来年が見えてきて心が忙しくなる前に、好きなお菓子と温かい飲み物で、ちょっと一息つきましょう。心も生き物、たまにはゆっくりする時間も必要でしょう。今日は帰りに、ちょっと洋菓子屋さんでも覗いてみてはいかがですか?
夕されば 秋風寒し 我妹子が
解き洗ひ衣 行きて早着む
(万葉集 巻15より 遣新羅使)