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2020年8月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 5月2日
  • 読了時間: 2分

みなさんこんにちは。ようやく梅雨も明けて、夏らしい暑い日が続いていますね。できることならかき氷のベッドでくつろぎたい、そんな妄想をしています、かめいしわたるです。

 さて、先月はあまりお出かけらしいことはせず、お家ライフを楽しんでいましたが、やはり旅行欲は押さえられず、今月は何処に行こうかなと日々考えています。できることなら海外旅行に行きたいですね。異文化体験は良い刺激となります。

 海外旅行と言えば、昨年の夏、一ヶ月ほどアイルランドのある町で過ごした経験を思い出します。アイルランドは根強いお酒の文化を持つ国。特にウイスキーとビールは世界的にも有名なものになっており、そんな国には独特のパブ文化が根付いています。アイリッシュパブというものです。これはバーとは少し違います。実際に行ってみた感覚でいうと、バーはドリンク中心、パブはしっかり食事も出来る、といったところでしょうか。じゃあ、居酒屋みたいなもの?と思う人も居るかも知れませんが、それも少し違う気もします。何故なら、パブではお客同士の交流があるからです。一種の社交場ですね。仕事の議論をしているかと思えば、みんなと急に歌い出したり、ゲーリックフットボールの試合について若者とおじいさんがけんかしてたり。そしてそこにはいつも音楽がある。日本でいうと、何になるんでしょう。考えてはみるけれど、あの空間が独特すぎて思いつきません。老若男女問わず、パブが生活の一部となった国。様々な人との交流が生活の一部にあるからか、彼らはいくつになっても目の輝きが若々しい気がします。まして、そこに音楽があるなんて、なんて素晴らしいんでしょう。年齢、性別を超えて一体となれる空間、それがアイリッシュパブのような気がします。

 今回はアイルランドの思い出から題材を引っ張ってきてみました。書いているうちにどんどん細かい記憶があふれ出て止りそうもありません。今月はこのへんで。懐かしい思い出に浸りながら、暑い8月も頑張って暮らしていきたいと思います。

 

 なかなかに 人とあらずは 酒壺に

      成りにてしかも 酒に染みなむ

          

        (万葉集 巻3より 大伴旅人)

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