2021年4月のことば
- uemurabunko
- 6月2日
- 読了時間: 2分
みなさんこんにちは。2021年もはや4月。。新しい年度
がやってきました。4月というだけで何だか、明るい気持ち
になるのは、私だけでしょうか。去年までの嫌なこと、失敗
したこともあやふやにして、なんとなく楽しい気持ちになる
4月の陽気。どことなく危なげな気配がします。
さて、先月の話になるのですが、京北の方へお出かけし
てきました。バスに揺られ1時間ちょっと。清々しい自然の
空気を味わおうと思っていたのですが、あいにくの曇り。代
わりに、ほのかな土と苔の香りを堪能しました。湿気がある
方が、大地本来の優しさを感じれる気がしました。京北で
は、賀茂神社と常照皇寺へ。もののけ姫の世界のような賀茂
神社はまさにパワースポットの名にふさわしい、神秘的な空
気に包まれていました。常照皇寺は臨済宗天竜寺派の禅寺で
す。かつて北朝の光厳天皇が隠棲した由緒ある寺院で、かつ
ての立派な建築や庭園の面影を残していました。ただ、やは
り時の流れには敵わないのか、荒れた箇所もちらほら見受け
られ、ほとんど人もおらず、お庭の手入れも限定的でした。
傷んだ襖をみていると、どこか物寂しい気持ちになりまし
た。10年後はどうなっているのでしょうか。。
そんな寺院にも、春は訪れます。鳥たちや虫たちも活動
を始め、活気もでてきているはずです。また覗きに行けると
いいな。
少し寂しい話になってしまったでしょうか。今回は、春
の訪れを想う歌で締め括ることにします。終わりよければ全
てよし、ですね。
み吉野の 山辺に咲ける 桜花
雪かとのみぞ あやまたれける
(古今和歌集より 紀友則作)