uemurabunkoやまなしさぶろう2016年10月のことば昨日2日は、ゲオルギー・スヴィリードフ作品のコンサートでした。スヴィリードフは、20世紀のロシアを代表するクラシックの作曲家ですが、ソ連時代に生涯の大半を過ごしたこともあり、外国でほとんど知られていません。しかしロシアでは、オリンピックのたびごとに曲が使われる、きわめて著名...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年9月のことば気がついたら9月でした。今は、ひたすらに折口信夫という人について書いています。釈迢空という名前で歌人として有名ですが、民俗学者としては師の柳田國男に匹敵し、国文学者、国学者、神道学者でもあり、そして詩人であり小説家です。大阪出身の人ですが、何とも言えぬ大阪らしさを感じます。...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年8月のことば京都の8月はとてつもない猛暑です。すっかり、へたばってしまいました。さて、先日、祇園祭に行きましたかと聞かれて、そう言えば近年、厄除けのちまきは買うものの、ゆっくりは行ってないことに気づきました。山や鉾は本当に美しく、夜は幻想的で、京都に住んでいるのに何とももったいない次第...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年7月のことば梅雨らしい気候の末に、7月の初めは夏のようになりました。あまりにも湿気が多く、さすがにくたびれていた状況では、すごく暑いのも朗報です。 さて、先月の下旬に学会研究大会の運営を担当しました。全国から多くの専門家が集まり、活発な議論が行なわれて、とても実質のある催しとなりまし...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年6月のことば京都の5月は、夏のようでした。たまにひんやりとすることもありましたが、基本的にとてもとても暑い。もはや、これが普通なのかもしれません。 そんな時期、ずいぶん久しぶりに祇園近辺を歩きました。夕方から夜にかけて、本当に美しい街並み、石と提灯、黒色と赤色。異世界の雰囲気が強烈な...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年5月のことば4月は一瞬で過ぎ去りました。本当に、何の記憶もないくらい、気が付けば5月になり、半そでを着ています。京都の日中は、すっかり夏っぽくなりました。 忙しければ忙しいほど、なぜだかロシアのことが思い出されます。エネルギッシュで、どこまでも進んでしまいそうなロシア。その中に少し入...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年4月のことば4月は桜の花に降る雨とともにやって来ました。少し肌寒いです。 さて、先月の下旬にロシアに行って来ました。14年ぶりです。サンクト・ペテルブルクという港町ですが、ロシア帝国の首都であったこともあり、豪華で巨大な建物が途方もなく多数並んでいます。とりわけネフスキー通りに沿って...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年3月のことば3月は真冬の寒さとともにやって来ました。京都市内にも少し雪が積もり、風は冷たく、身体にダメージの大きい気候です。 奈良ではお水取りが始まりました。より正確には、東大寺二月堂の修二会です。お坊さんたちが連日、厳しい行を勤め、お松明の火はとても幻想的で、不可思議です。ただ、見...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年2月のことばCD付絵本「チャイコフスキー 子どものアルバム」を植村文庫から刊行しました。詩を英訳していただき、それを朗読していただいて、私の言葉もここに入っています。皆さんに感謝です。 「子どものアルバム」の詩は、ほっとした拍子に、次々と浮かんできたものです。それは、チャイコフスキーの...
uemurabunkoやまなしさぶろう2016年1月のことば新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。 京都は暖かい新年です。なんとなく、まだ秋のような日差しが続きますので、年越しの実感がほとんどわきません。雪ではなく紅葉が似合う気候です。ただ、街中で売られている迎春用品を見て、正月なのだと気づかされま...
uemurabunkoやまなしさぶろう2015年12月のことば 12月に入ってもう10日ほども経ってしまいました。師走の名のとおり、ものすごい速さで時間が過ぎていきます。京都もようやく寒くなりましたが、それでも例年にないほど日中は温かく、今頃紅葉がきれいであったりします。 スーパーでは、すでにお正月用のおもちが販売されています。あちこ...
uemurabunkoやまなしさぶろう2015年11月のことば 11月となり、さすがに寒さを感じるようになっています。もうすぐ紅葉の季節です。 先日、明日香村を再訪してきました。この時期は夏と紅葉の狭間で、比較的、人が少ないようです。あちこち歩いて、遺跡を見ながら腰かけていますと、何とものどかな気持ちになってきます。背中に飛鳥の山々、...