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植村文庫 UEMURABUNKO
2013年1月のことば
新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。  今年はお年越しを下鴨神社で迎えました。寒い冬の夜ですが、大勢の人が初詣の列を作り、明々とした大焚き火もあって、風情豊かに新年を迎えることができました。火のゆらゆらと絶え間ない動きに、なぜだか生命の躍動...
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2012年12月のことば
師走になり、本当に寒くなりました。京都は突然冬の冷え込みで、身体がまったく対応できない状態です。目が回るくらい忙しいと言いますが、風邪を引いて、本当に目が回ってしまいました。  先月はたくさんの観光客を見かけましたが、これだけ寒くなるとやはり減少するのでしょうか。しかし、紅...
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2012年11月のことば
ばたばたしている間に、気が付けば今年もあとわずか。何だか、忙しすぎて思い出せないことが増えている気がします。京都も突然寒くなり、半そで服を片付けないうちに、セーターを引っ張り出すこととなりました。そして師走となれば、あの途方もない暑さも忘れて、寒い寒いと言うことになるのでし...
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2012年10月のことば
10月となり、暑さ寒さが複雑に入り組むようになっています。ソフトパワーの本の内容について、説明する機会が増えてきました。実はこの本の背景には、力が強いから国家として認められる時代から、存在理由があるから国家として認められる時代に変わってきているのではないか、という予測があり...
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2012年9月のことば
9月となり、京都もようやく35度程度となりました。しかしそれでも、以前に比べれば考えられない暑さです。本当に、ここはどこの国なんでしょうか。  さて、ソフトパワーの本が刊行となりました。国柄の魅力をどのように作っていくか。その信用をどのように作っていくか。それでは日本国家は...
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2012年8月のことば
京都は37度を超える日が続いています。一体ここは、どこの国なんでしょうか。あまりの暑さにぼう然としてしまいますが、そんな中で、春から取り組んできたソフトパワーの本の仕上げをしています。ソフトパワーはハードではないパワー、軍事力や経済力とは違う力のことです。人間で言えば、ジャ...
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2012年7月のことば
マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」を考えるイベントに出席しました。私にとって不思議でならないのは、思想系の人間が内輪で語ってきた正義論などが、なぜ一般の人にこれほど受けるのか、ということです。そしてその理由は、残念ながらよくわかりませんでした。ただ、サンデルの授業の...
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2012年6月のことば
新緑の美しい季節となりました。と言いましても、京都はすでに夏日和。ついこの間まで、暖房器具を出していたのに不思議な気分です。それはともかく、久しぶりに京都市国際交流会館に行ってきました。場所は南禅寺と平安神宮の間、文化的で特に新緑の美しい地域です。 ...
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2012年5月のことば
こどもの十三参りに行ってきました。十三歳のとき、嵐山の法輪寺にお参りして、虚空蔵菩薩にお祈りする習慣が、京都にはあるのです。日曜日もあって、嵐山は大勢の人でにぎわっていました。こどもたちも少し緊張した面持ちで、お経を聞き、お坊さんのお話を聞いて、何だか区切りがあったんだ、と...
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2012年4月のことば
4月になりましたが、まだまだ寒い日が続き、とても春とは思えません。そして私は、先月から引き続き、ソフト・パワーについての本を書いています。  さて、今年も卒業式の時期が過ぎました。梅から桜、冬から春と変化する時期に、人も交代していくというのは、たしかに風情があります。そして...
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2012年3月のことば
三月になりましたが、まだまだ冷たい空気の日が続きそうです。しかも花粉は確実に飛んでいて、ボディーブローのようにダメージを与えられているこの頃です。  今ちょうどソフト・パワーについて書いています。外国の人のこころに働きかけて、味方にしていく競争のことです。戦争するよりも、は...
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2012年2月のことば
ハワイに行ってきました。さすがに常夏の国で、海水浴ができました。それにしても、この時期でも温暖で連日の晴天となりますと、ここに住んでいる人の感覚がどのようなものなのか気になります。時間は流れていくのでしょうか。それとも、日々繰り返すのでしょうか。あるいは、日々の微妙な違いを...
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2012年1月のことば
新年明けましておめでとうございます。  ずいぶん久しぶりに兵庫県の西宮に行ってきました。大勢の人と巨大なビル。とても洗練され現代的なのですが、慣れていないため、家に帰るとどっと疲れが出ました。でも本当に、活気があって住みたくなる街だと思います。...
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2011年12月のことば
気がつくと十二月でした。時間の過ぎるのが早すぎて、ぼうぜんとしてしまう昨今です。年の終わりに、いろいろな個人的経験を思い出しながら、認知症について考えてみたいと思います。 認知症と言いましても、さまざまな症状があります。それを踏まえて考えますに、これは、セーフモードによる起...
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2011年11月のことば
日本の思想の特徴として、ポジティヴというのがあると思います。前向き、積極的、明るさ、元気といった印象です。もちろん、何かもかもそうだということではなく、ポジティヴな思想が目立つ、という意味です。そして、思想と言うと大げさになりますので、考え方と言った方が適切かもしれません。...
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2011年10月のことば
9月に中国に行ってきました。十年ぶりの訪問ですが、エネルギッシュな雰囲気と、人と車の多さに驚いて帰ってきました。例えば交差点。天津の町は大都会なのに、大きな交差点が人と車のごちゃ混ぜ状態です。信号はありますが、車は左折右折自由で、斜め切り通行もします。対角線の角にあるホテル...
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2011年9月のことば
8月の京都は、涼しかったり暑かったり、変化に富んだ気候の中で過ぎ去るように終わりました。そして私は、仕事で出かける用事がいろいろあり、ついつい各地のお土産を買ってくることとなりました。といっても、食べ物ばかりです。  まずは兵庫県福崎町のもちむぎ麺。福崎町特産のもちむぎは、...
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2011年8月のことば
今年の京都は、かつてない気候です。7月中旬には、完全に真夏の猛暑となり、下旬には大型台風の来襲。そして7月末には、暑さも和らぎ、やや過ごしやすくなっています。すでに残暑なのかもしれません。  このような気候の変調は、もちろん日本各地で、そして世界各地で起きています。本当に、...
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2011年7月のことば
最近、岡本太郎のことを調べています。太陽の塔を作った方です。岡本太郎は、戦間期のフランスに暮らして、当時一流の知識人たちと交流し、ヨーロッパ文化をとても深いところでつかみながら、その上で、自分の芸術の独自性を日本から打ち出していきました。私は、哲学者の西田幾多郎にそっくりだ...
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2011年6月のことば
銭湯に行ってきました。ずいぶん久しぶりなのですが、昭和っぽいレトロさに触れて、すっかり和んでしまいました。帰り道もほこほこと温かく、さすがに家のお風呂にはない感覚が残りました。  しかし、銭湯で昭和っぽいレトロさを感じたことには、自分でも驚いてしまいました。というのも、私は...
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