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2020年1月のことば

  • 執筆者の写真: uemurabunko
    uemurabunko
  • 5月2日
  • 読了時間: 2分

明けましておめでとうございます。今年は雪こそ降らないものの、寒さのこたえる年明けになりましたね。旧年中お世話になった皆さま、ありがとうございました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

 読者の方々、はじめまして。今年から植村文庫今月のことばを担当します、「かめいし わたる」です。2006年から2019年までの14年間、素敵なことば達を書き綴ってきた、やまなしさぶろうさんに敬意を表するとともに、彼の後を引き継ぐ責任の重さをひしと感じています。拙い文章ではありますが、どうぞこれからもよろしくお願いします。

 さて、令和となって初めての正月。何もしていないのに、不思議といいことが起こりそうな気がしています。勿論時に身を任せて漂うだけの我が身ですから、何も変わってはいませんが、まるで人生の階段を一歩上ったような、不都合な過去もリセットされたような感覚です。そんな身勝手な考えは、誰かから怒られてしまいそうですね。でも、「令和」にはそれすら許してくれる、ある種の柔らかさを感じます。その包容力に甘えましょう。読者の人の中には、いままで上手くいかなくて悩んでいた方も、より刺激的な生活を送りたい方もいるかもしれません。そうした方はいい機会です。自分は今年から新しいステージで挑戦するのだ、と思い込んでみては如何でしょうか。何事も自分次第。だとすれば、勝手な思い込みも案外よい方向に働くかもしれませんよ。

 本年、そして令和の時代が、皆さんにとって素晴らしいものになると願っています。それでは、また来月お会いしましょう。

 

 新しき 年の初めの 初雪の

      今日降る雪の いやしけ吉事

         

        (万葉集 巻20より 大伴家持)

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